しば塾の世界史日記

世界史についていろいろ書いていこうと思います。

今日の国際ニュース日記 7月7日

はいというわけで今日も気になったニュースに関する日記を書いていきますが、本日のニュースはこれです。

料理はまきで…経済危機のスリランカ(AFP=時事) - Yahoo!ニュース 【AFP=時事】かつては比較的豊かだったスリランカでは現在、医薬品やガスなどあらゆる物が不足している。そのような中、ガスで news.yahoo.co.jp 

スリランカの経済がいよいよ崩壊したみたいです、スリランカは知っての通り中国の進める一大国際経済政策である一帯一路の大きな投資先であり大量の借入を中国から行い返済することができなくなったので港の使用権を99年間中国に与えた国です。

近年ではその過剰な中国からの借入が問題視されていましたが現在の大統領はその姿勢を崩さずまた実兄を首相に据えるなど一族で権力を独占し不正蓄財をしていたと言われています、ですがそんな状態でもなんとか綱渡りはできたいましたが新型コロナウイルスの流行によって状況が一変しました。

このウイルスの影響で主要産業の観光業が壊滅し、紅茶の輸出もサプライチェーンの崩壊で伸び悩みます。そうして経済が一気に危機的になると肥料や医薬品を始めとした多くの必需品の輸入が困難になっていきました、スリランカ政府はこれに対し肥料禁止令を出し有機農業を強制することで肥料の輸入をなくし紅茶に有機農法製のブランド力をつけるという迷政策をしますが当然失敗し、紅茶の生産が崩壊したことで今年の5月にデフォルト、そして昨日今日になって大統領が国家の破産を宣言しました。

スリランカ政府はロシアに対して財政支援を要請するみたいですが正直な話それではただの一時凌ぎにすぎずスリランカ経済の抱えている問題は一切解決できないでしょう、そもそもロシアも支配能力がなくなったわけではないとはいえデフォルトを起こし経済制裁を受けている立場なんでウクライナと戦争をしながらスリランカを支援できるかはかなり怪しいでしょう。

どっちにしろこの経済危機は借金をする事で経済成長をしようとしたツケが回ってきた結果でもありますし大統領一家が政治を私物化した結果であるとも言えるでしょう、今後スリランカがどうなるか分かりませんが国民の生活水準が気がかりですね。